日本文化体験教室|さくら 京都

1月(睦月)の茶花

1月(睦月)の茶花

炉の季節

冬から春にかけての代表的な花は椿(つばき)、備前や伊賀、信楽などの花入れが使われます。
椿は冬の間に寒さに耐えて開く、凜としたけなげな気品ある花。茶席では蕾で使われ、初冬なら万作、ハシバミの照り葉や実を添えることが多いです。

茶道で使う1月(睦月)の茶花について知る!

初釜の茶花

結柳(むすびやなぎ)

結柳(むすびやなぎ)

正月や初釜の床飾りで、掛柳とも言います。床の柳掛け釘にかけた青竹の花入れから、長く柳の枝を垂らして生けます。
柳は二、三本束ね、中間で一つ輪にして結び、残りは長く垂らします。一陽来復を祝う心を表したものです。

万年青(おもと)

万年青(おもと)

慶長11年に徳川家康公がおもとを床の間に飾って江戸城に入城したという故事は有名です。
華道書では『生花百競』(1768年明和五年)からであり、『抛入花薄精微』(1796年寛政七年)には「万年藍」と記されている。
なお、『華道古書集成』で検討した33の書の中で、オモトは18書に花材として記載されている。出現するのは十七世紀までが多く、十八世紀後半以降は出現頻度が低くなる。
その理由は、オモトが砂物に使われていたためと思われる。
一方、園芸書では、貝原益軒著の『花譜』(1694年元禄七年序、1698年元禄七十一年刊)に、「萬年靑(ヲモト)」と記されている。
また、伊藤伊兵衛(江戸染井野人三之丞)著の『花壇地錦抄』(1695年元禄八年)に、「筋黎蘆つねのおもとに白きすじ嶋のごとく有又白きはしもありとらふおもとと云」と記載。
なお、中国清代(1688年)の陳淏子著『秘伝花鏡』にも、「萬年青」が記されている。

福寿草(ふくじゅそう)

福寿草(ふくじゅそう)

元旦草ともいい、正月用にも鉢植えで売られるが、このころのものは葉が出ていない。
葉は、ニンジンのよう。3月頃自然に咲くキンポウゲ科の多年草