ノムラモミジ(濃紫紅葉)|さくら日本文化体験教室 京都

ノムラモミジ(濃紫紅葉)の栽培環境

日当たり・置き場所

ノムラモミジ(濃紫紅葉)の綺麗な葉を維持し、健康に育てるなら日差しと湿気のある場所が良いでしょう。
暑さがやや苦手で、乾燥に弱いので夏場の管理に気をつけます。
西日が強く当たる場所だと葉が傷みますので、夏場の西日を避けられる場所がベストです。
株元に直射日光が当たると株が弱るので、敷き藁や下草を植えます。

用土

ノムラモミジ(濃紫紅葉)は、肥沃な土壌を好むので、庭植えでは植え付け時には腐葉土や堆肥をすきこんだ肥沃な土壌にします。
鉢植えは山野草用の培養土に腐葉土を足すか、一般用園芸培養土を使います。

ノムラモミジ(濃紫紅葉)の育て方

水やり

ノムラモミジ(濃紫紅葉)は、日光を好む割には乾燥に弱いです。
庭植えでも自然に任せず、土が乾いたら水やりを行いましょう。
特に夏場は葉焼けを防ぐために、株元だけでなく葉水も与えるようにします。
ノムラモミジを鉢植えで育てる場合は土が乾ききる前に水やりが必要です。
水切れに弱い植物のため、鉢植えや盆栽は毎日状態を確認します。
こちらも霧吹きなどで葉水を与えましょう。

肥料

ノムラモミジ(濃紫紅葉)は、寒肥として3月頃に有効性肥料を根元へ埋めます。
鉢植えでは春に置き肥をするほか、生育期間中に薄めた液肥を2週間に1度与えます。

病害虫

葉を食害する「イラガ」、根ぎわを食害する「カミキリ虫(鉄砲虫)」には要注意。
また、新芽の時期の「アブラムシ」にも対策は必須です。
いずれにしても薬害に弱いモミジへの農薬散布は望ましくありませんので、一年中の予防措置がなにより大事であることは覚えておきましょう。

植え付け

ノムラモミジの植え付けは冬(11月~2月の間)に行います。
日当たりと水はけが共に良好な場所に植えましょう。
肥沃な土壌であればよく育ち紅葉も綺麗なので、腐葉土や堆肥をすき込んだ土(「すき込み・・・肥料や堆肥、緑肥などを加えながら耕すこと」)を用意してくださいね。

剪定・切り戻し

ノムラモミジ(濃紫紅葉)は、強い剪定はあまり必要有りません。 落葉後〜2月の間に不要な枝を間引く程度にします。
切り戻しなど太い枝を切る場合は、12月中に行います。

植え替え・鉢替え

ノムラモミジ(濃紫紅葉)の植え付けや植え替えに適している期間は、12月から3月までです。
それ以外の季節に根をいじってしまうと枯れ込む原因になるので注意します。
できるだけ葉がないときに植え付け、植え替えを行いましょう。

ノムラモミジ(濃紫紅葉)の花期は4~5月頃で、夏の終り~秋にはプロペラのような種ができます。
春に赤い若葉を出し、寒冷地では秋まで赤色を維持しますが、夏は暖地では緑になることが多いです。

収穫

ノムラモミジ(濃紫紅葉)の種まきの適期は11月頃です。
プロペラのような形をした実を採取し、乾燥しないうちに育苗トレイにタネを播きます。
冬場も湿度を保ちながら管理します。
乾かしてしまうと発芽しません。
春になると発芽するので、本葉が3〜4枚ついたら鉢上げします。
発芽したばかりの株は弱いので、水切れさせないように注意して育てます。

増やし方(株分け、挿し木、葉挿しなど)

ノムラモミジ(濃紫紅葉)の挿し木の適期は6〜7月頃、春に伸びた若くて勢いのある枝を選んで10cmほど切り取ります。
葉を2〜3枚残して、1時間ほど水を張った容器に挿して水あげしておき、赤玉土に挿します。
夏の間は明るい日陰で腰水で管理をし、発根してきたら秋口にポットに植え替えます。
ポットで次の植え付け適期まで育て、大きく育っていたら定植します。