ヒラドツツジ(平戸躑躅)は、日当たりと水はけのよいところに植えつけます。日当たりが悪いと、花付きが悪くなります。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)は、やや酸性の土壌を好みますので、鹿沼土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7対3ほどの割合にしたものなどに植えつけます。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)の鉢植えは、夏場の水切れに注意します。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)は、肥えたところなら特段肥料を与えなくてもよく育ちますが、与えるなら油カス主体のものを2月頃施します。
鉢植えは、3~4月と9月頃に置肥をします。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)を栽培するうえで、特段の問題はないですが、病害虫には注意します。最大の害を与えるのは、ベニモンアオリンガの幼虫です。
この害虫は、蕾を食い荒らしますので、何もしないと翌年花がみえなくなってしまいます。しかも、よく発生してやっかいです。
私は、7月~10月までカルホス乳剤を3~4週間に1回散布していましたが、この薬剤は、今は販売中止になっています。これに代わる薬剤としては、オルトランでしょうか。
4月頃に葉が白っぽくなるようなら、グンバイムシが発生しています。
もうひとつ、やっかいなのは、せっかく咲いた花が茶色に腐ってしまう病気です。これは、雨によって広がります。ベンレート水和剤を散布するのと、病気になった花を残さないように、花後に剪定します。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)の鉢植えは、2年に1回程度の目安で植え替えます。10号鉢ほどの鉢の大きさになるまでは、一回り大き目の鉢に植え替えていきます。
自然のままでもそれほど樹形は乱れませんが、全体を切り詰めるための剪定は、花後あまり間をおかずに、遅くても7月中には終えるようにします。
秋以降の剪定は、伸びすぎた枝など特に邪魔になる枝の剪定くらいにとどめます。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)は、関東以西の温暖地であれば鉢植えも戸外で大丈夫ですが、寒冷地は霜の当たらないところに移した方が無難です。
ヒラドツツジ(平戸躑躅)は、6月下旬頃、今年伸びた充実した枝を10㎝ほど切り取り、十分に吸水させたあと鹿沼土に挿します。乾燥させないように管理すれば、比較的容易に発根します。